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2016年7月25日
LOX-index【ロックスインデックス】
動脈硬化が進行すると血管の内側にプラークが形成されますが、プラークが破裂すると血液が固まって血管を詰まらせてしまい、脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。
動脈硬化の進展には脂質異常症が関連していますが、正常なLDL(悪玉)コレステロールは動脈硬化の原因にはなりません。活性酸素などによりLDLコレステロールが酸化されると、酸化変性LDLコレステロール(LAB:LOX-1 ligand containing Apo B)となり、超悪玉コレステロールと呼ばれます。この超悪玉コレステロールが血管の内側に存在するLOX-1という受容体と結合すると炎症が起こり、動脈硬化の原因となります。
LOX-indexは、血液中の酸化変性LDLコレステロール(LAB)とその受容体であるLOX-1をそれぞれ測定し掛け合わせたもので、脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクを示すものです。LOX-indexの値が高いと将来の脳梗塞発症率は約3倍、心筋梗塞発症率は約2倍になることが分かっています。
LOX-indexを測定することにより、脂質異常症とそれに伴う動脈硬化病変を発症前に発見し、生活習慣の改善などにより脳梗塞や心筋梗塞の発症を予防することが可能となります。脳梗塞や心筋梗塞の家族歴がある方、血圧・LDLコレステロール・血糖値が高めで動脈硬化が気になる方、40歳以上の方、喫煙されている方、肥満が気になる方などにお勧めの検査です。
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