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2015年10月26日
ラエンネックとメルスモン
プラセンタとは哺乳類の胎盤のことで、胎児の生命を維持し、成長を促す大切な働きをしています。プラセンタには、タンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルなどのさまざまな栄養素が含まれており、ヒト胎盤からこれらの生理活性成分を抽出した注射薬が「ラエンネック」と「メルスモン」です。
ラエンネックは、慢性肝疾患における肝機能の改善を目的に使用するお薬で、ウイルスやアルコールで壊死した肝組織の修復、細胞1つ1つの組織呼吸や新陳代謝を高めることによる細胞機能の活性化、肝臓などに沈着した脂肪の減少や肝細胞の脂肪変性の改善などの作用があります。一方、メルスモンは、更年期障害や乳汁分泌不全の改善を目的に使用するお薬です。
これらのお薬は皮下注射や筋肉内注射により投与しますが、ヒトプラセンタ製剤の主な副作用として、注射部位の痛み、過敏症(発疹・発熱・かゆみなど)、注射部位の硬結などがあります。また、ウイルスや細菌が製品に混入しないようにするため、さまざまな汚染防止対策が行われており、ラエンネック・メルスモンを含めヒト胎盤を原料として製造された医薬品の投与により、感染症が伝播したとの報告は現在まで国内・海外ともにありません。しかしながら、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等の伝播の危険性を完全には否定できないため、ラエンネックやメルスモンを1回でも使用した方は献血ができなくなります。
プラセンタには、美白・美肌効果、抗アレルギー作用、月経不順の改善、自律神経調整作用、肩こりの改善や疲労回復など、さまざまな効果があると言われており、プラセンタエキス純末を配合した
プラセンタドリンク
も発売されています。
プラセンタ療法は当院でも受けていただくことができますので、お気軽にお問い合わせください。
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