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2015年9月6日

胃がんリスク検診(ABC検診)
胃がんリスク検診(ABC検診)とは血液検査で胃がんのリスクを調べるもので、ヘリコバクター・ピロリ抗体検査と胃炎の有無を見るペプシノゲン検査を組み合わせて評価します。

ヘリコバクター・ピロリ抗体検査ではピロリ菌に感染しているかどうかが分かります。ピロリ菌は胃粘膜に棲むらせん状の菌で、胃酸を中和するウレアーゼという酵素を出すことで胃の中に生息しています。ピロリ菌に感染していると胃粘膜が慢性的な炎症を起こし薄くなって萎縮した状態となり、胃粘膜の萎縮が進むと胃がんになりやすいことが分かっています。

一方、ペプシノゲンは胃粘膜から胃の中に分泌された後、胃酸によってペプシンとなり消化酵素として働きますが、血液の中のペプシノゲンを測定することで胃粘膜の萎縮度が分かります。

ABC検診ではヘリコバクター・ピロリ抗体検査とペプシノゲン検査の結果によりA、B、C、Dの4段階で胃がんのリスクを判定します。A群はピロリ菌の感染がなく、胃粘膜の萎縮もない群で胃がんのリスクは低いと考えられます。B群はピロリ菌の感染はありますが、胃粘膜の萎縮が進んでいない群、C群はピロリ菌の感染があり、胃粘膜の萎縮も進んだ群、D群は胃粘膜の萎縮が進んでピロリ菌が棲めなくなった群で、A群→B群→C群→D群の順に胃がんになるリスクが高まっていきます。

ABC検診は当院でも受けていただくことができますので、お気軽にお問い合わせください。