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2015年1月22日
爪白癬
爪白癬は足や手に感染した白癬菌というカビが放置されて爪にまで広がった爪の水虫です。足白癬などと違って痛みやかゆみといった自覚症状がないため放置されていることも多いのですが、自分の体の他の部位や周りの人にうつる可能性があり注意が必要です。また爪が厚くなって爪が切れない、靴が履けない、歩行しづらいといった問題がでてくることもありしっかりと治療することが大切です。
爪白癬になると爪の色が黄色や白色に変化したり、爪が厚くなったりといった特徴的な爪の変化がみられますが、見た目が似ていても爪白癬ではないこともあるため、爪の一部を切り取って白癬菌がいるかどうかを調べることにより確定診断を行います。
爪白癬の治療には白癬菌などの真菌を退治する抗真菌薬を使います。治療を始めると爪の根元からきれいな爪が徐々に生えてきますが、爪が完全に生えかわるには手の爪で約半年、足の爪で約1年かかるため根気強く治療を続ける必要があります。爪白癬の治療薬には飲んで治す内服薬(イトリゾール、ラミシール)と塗って治す外用薬(クレナフィン)がありますが、内服薬は肝機能障害などの副作用や他のお薬との相互作用のために使いづらい面もありました。2014年9月に発売された日本で初めての外用爪白癬治療薬であるクレナフィンは、1日1回患部に直接塗ることで爪の中や爪の下の皮膚にいる白癬菌を殺菌するお薬です。
当院では爪白癬の診療も行っていますので気になる方はお気軽にご相談ください。
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