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2014年12月14日

アレルギーセミナー2014
ファディア株式会社主催のアレルギーセミナー2014が12月13日(土)にAP梅田大阪にて開催されました。
アレルギー検査として広く用いられている特異的IgE検査は、アレルギーの原因となるさまざまなタンパク質に対するIgEという物質を測定する検査です。小麦アレルギーが疑われる患者さんには小麦に対するIgEが体の中にどれくらいあるかを測定しますが、小麦の中には何種類ものタンパク質が含まれているため、どのタンパク質に対するIgEなのかは区別ができません。

そこで、アレルギー症状とより強く関連するタンパク質(アレルゲンコンポーネント)だけを抽出して特異的IgEを測定する検査が開発され、日常診療にも利用することができるようになりました。
たとえば、ピーナッツのアレルゲンコンポーネントにAra h 2というタンパク質があります。ピーナッツは食品衛生法により表示が義務づけられている重要な食物アレルゲンの1つで、ピーナッツアレルギーは近年増加傾向にあります。ピーナッツアレルギーは重篤な症状を起こしやすく、耐性を獲得しにくい(なかなか食べられるようにならない)という特徴があり、正確な診断が重要です。
Ara h 2とピーナッツに対する特異的IgEを組み合わせることにより、より精度の高いピーナッツアレルギーの診断が可能となりました。