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2020年10月1日

「ロタウイルスワクチン定期接種化」と「異なるワクチンの接種間隔変更」について
ロタウイルスは主に胃腸炎を起こすウイルスで、感染力が非常に強く、乳幼児のうちにほとんどのお子さんが感染します。ロタウルスは一生のうちに何度も感染を繰り返しますが、ロタウイルス胃腸炎は初感染時に重症化することが知られています。そのため、ワクチンで重症ロタウイルス胃腸炎を予防することが大切で、2020年10月1日からロタウイルスワクチンが定期接種になりました。

ロタウイルスワクチンには、ロタリックスとロタテックの2種類があり、いずれも経口の生ワクチン(飲むワクチン)です。予防効果や安全性に差はありませんが、ロタリックスは2回接種、ロタテックは3回接種となります。途中からワクチンの種類を変更することはできませんので、最初に接種したワクチンを2回目以降も接種します。

月齢が進むと腸重積症にかかりやすくなるため、初回の接種は生後14週6日までに受けることが推奨されています。ロタリックスは生後6週から初回接種を開始し、4週以上の間隔をおいて、生後24週までの間に2回接種、ロタテックは生後6週から初回接種を開始し、4週以上の間隔をおいて、生後32週までの間に3回接種します。

また、「定期接種実施要領」が一部改正され、2020年10月1日から異なるワクチンの接種間隔に関する規定が変更されました。2020年9月30日までは、生ワクチンを接種後に別のワクチンを接種する場合は27日以上、不活化ワクチンを接種後に別のワクチンを接種する場合は6日以上の間隔をあける必要がありました。今回の改正により、2020年10月1日以降は、注射の生ワクチンを接種後に注射の生ワクチンを接種する場合は27日以上の間隔をあける必要がありますが、他のワクチンの組み合わせについては接種間隔の制限がなくなります。なお、複数回接種となっている予防接種については、それぞれ規定の接種間隔に従って接種することになりますのでご注意ください。