JavaScriptを有効にしてご覧ください。

ブログ
blog

2024年4月11日

RSウイルスワクチン「アレックスビー」
60歳以上の方を対象としたRSウイルスワクチン「アレックスビー」が2024年1月に発売されました。
RSウイルス感染症は、RSウイルスにより引き起こされる呼吸器感染症で、2歳までにほぼ100%の方が感染し、生涯にわたり何度も感染と発症を繰り返す疾患です。
成人の多くの方は軽症で、4~5日の潜伏期間の後に発熱、鼻水、咳などの上気道炎症状で発症し、数日間で回復しますが、一部の方は、気管支炎や肺炎に至ることもあります。特に、高齢者、慢性的な基礎疾患(喘息、COPD、心疾患など)がある方、免疫機能が低下している方は重症化のリスクが高いとされています。
また、RSウイルス感染症が喘息、COPD、心疾患などの基礎疾患の増悪の原因となることもあります。
成人のRSウイルス感染症には直接的な治療薬はなく、軽症の場合は解熱鎮痛薬や水分補給などで治療し、重症の場合は必要に応じて酸素投与、輸液、呼吸器管理が必要となることもあります。
基本的な予防策はマスクや手洗いになりますが、60歳以上の方では予防接種が可能となり、アレックスビーのRSウイルス感染症に対する効果は60歳以上の方で82.6%、基礎疾患がある60歳以上の方で94.6%とのデータがあります。
アレックスビーは筋肉内接種となり、副反応としては、多くの方に注射部位の痛みや腫れがあらわれます。また、注射部位以外の症状としては、頭痛、筋肉痛、関節痛などが報告されています。
当院では60歳以上の方のRSウイルス感染症予防として、RSウイルスワクチンの接種を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。