2023年3月に経鼻弱毒生インフルエンザワクチン「フルミスト点鼻液」が国内において製造販売承認され、2024/25シーズンから実際の接種が開始される予定となっています。日本初となる、鼻腔内に噴霧するタイプのインフルエンザワクチンです。
対象は2歳以上19歳未満の方で、鼻腔内に噴霧するため針を刺す必要がなく、接種される方の心理的・身体的負担の軽減が期待できます。
従来の不活化インフルエンザHAワクチンと経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの間にインフルエンザの予防効果に対する明確な優位性は確認できておらず、2歳以上19歳未満の方にはいずれのワクチンも同等に推奨されますが、特に喘息の患者さんには不活化インフルエンザHAワクチンの方が望ましいとされています。
経鼻弱毒生インフルエンザワクチンを接種された方は、最長で3~4週間ワクチン由来のウイルスを排出する可能性があり、授乳されている方や周囲に免疫不全患者さんがいらっしゃる方は、不活化インフルエンザHAワクチンの使用が推奨されます。
接種方法は、左右の鼻腔内に各0.1mlを1噴霧ずつ、合計2噴霧を1回接種します。主な副反応としては、鼻水、鼻づまり、咳、口の中やのどの痛みなどが報告されています。
経鼻弱毒生インフルエンザワクチン「フルミスト点鼻液」の接種をご希望の際は、お気軽にご相談下さい。