私たちの体には、外から入ってきた細菌やウイルスなどの異物を排除しようとする「免疫」という仕組みが備わっています。
「免疫」は体を守るために大切な働きをしていますが、ときとして過剰に働いてしまい、食べ物や花粉などの通常は体に害のないものにまで反応してしまうことがあります。この反応を「アレルギー」と呼んでいます。
アレルギーが原因で起こる病気には次のようなものがあります。
アレルギーを引き起こす物質を「アレルゲン」といい、1人が複数の原因アレルゲンをもっていることも少なくありません。
アレルギーの原因がわかれば、そのアレルゲンを除去・回避することによりアレルギー症状の軽減が期待できます。アレルギーの原因を調べる検査には次のようなものがあります。
吸入系 その他アレルゲン | |
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室内塵 |
ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト |
動物 |
ネコ、イヌ |
昆虫 |
ガ、ゴキブリ |
樹木 |
スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ |
草本類 |
カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギ |
空中真菌 |
アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ) |
真菌その他 |
カンジダ、マラセチア、ラテックス |
食餌系アレルゲン | |
卵 |
卵白、オボムコイド |
牛乳 |
ミルク |
小麦 |
小麦 |
豆・穀・種実類 |
ピーナッツ、大豆、ソバ、ゴマ、米 |
甲殻類 |
エビ、カニ |
果物 |
キウイ、リンゴ、バナナ |
魚・肉類 |
マグロ、サケ、サバ、牛肉、鶏肉、豚肉 |
検査結果は、クラス0からクラス6までの7段階で判定し、クラス0が陰性、クラス1が疑陽性、クラス2以上が陽性となります。
検査の実施料は1項目につき1,100円で、13項目以上行った場合は項目数にかかわらず14,300円となります。自己負担3割の方で、13項目以上測定した場合にかかる費用は、診察料などを含めて6,000円程度になります。
ぜんそくとは、気管支などの空気の通り道が炎症を起こして狭くなる病気です。
炎症が起こっている気道はとても敏感になっていて、タバコやホコリ、冷たい空気、ストレスなどの刺激に反応して発作を起こしてしまいます。
ぜんそくになると、咳やたん、喘鳴(息をするときにゼーゼー・ヒューヒューと音がする)、息苦しさなど、さまざまな症状があらわれます。ぜんそくの症状は、夜間や早朝に起こりやすいのが大きな特徴です。その他にも、次のような時に症状が出やすい傾向があります。
ぜんそくを予防するためには、十分な睡眠をとること、ストレスをためないようにすること、タバコの煙があるところは避けること、などが重要です。
ぜんそく患者さんの気道には、慢性的な炎症が起きており、症状がないときでも気道の炎症は続いています。
この状態を放っておくと、気道の粘膜に変化が起こり、気道が狭くなったまま元に戻らなくなってしまい、ぜんそくの悪化につながります。
こうしたことから、ぜんそくの治療は発作が起きたときだけではなく、症状が起こらないように毎日治療を続けていくことが重要です。
ガスの力で噴霧されたお薬を吸入するため、吸入する力の弱い人でも使用できます。アルミ缶を押すタイミングと吸い込むタイミングをあわせて吸入する必要があります。子どもさんなどでエアゾール式の吸入器をうまく使えない場合は、スペーサー(吸入補助器具)を使うことで、普通の呼吸リズムに合わせて吸入ができます。
自分の呼吸に合わせて粉末の薬を吸い込みます。タイミングの問題はありませんが、強く吸い込む必要があります。
空気の通り道である気道にたまった分泌物や吸いこまれた異物を取り除くための体の反応です。
8週間以上続く咳を慢性咳嗽と呼び、アレルギーが関係するものとしては咳ぜんそくとアトピー咳嗽があります。
アレルギーの原因であるアレルゲン(スギ花粉症であればスギ花粉、ダニアレルギー性鼻炎であればダニ)を少量から投与することで体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です。
舌下免疫療法とは、アレルゲンを含む治療薬を舌の下で数分間保持することでアレルギー疾患を治療するアレルゲン免疫療法のひとつです。
注射で治療する皮下免疫療法とは違い、注射の痛みがなく自宅で服用できるといったメリットがあります。スギ花粉症に対してはスギ花粉を原料としたシダキュア、ダニアレルギー性鼻炎に対してはヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニを原料としたアシテア、ミティキュアというお薬を使って舌下免疫療法を行います。
食べ物に対するアレルギー反応により、じんま疹や腹痛などの症状があらわれます。多くは摂食後2時間以内に症状が出現する即時型ですが、6~8時間後から症状が出現する遅発型や、1~2日後に出現する遅延型もあります。
経口摂取だけでなく、皮膚に食べ物が付着することで症状が出ることもあります。大人でもみられますが、消化管機能の未熟な小児に多くの症状があらわれます。
食物アレルギーの原因となる主な食品は、鶏卵、牛乳、小麦ですが、小学生くらいになると、エビやカニなどの甲殻類、果物類などの頻度が増えてきます。
特定の食べ物を摂取した際に症状があらわれる場合に、それがアレルギー反応によるものかどうかの検査を行います。
検査の方法は、血液検査によりアレルギーの原因となる物質を測定する方法(アレルゲン特異的IgE抗体検査、ヒスタミン遊離試験)や、アレルゲンエキスを皮膚にたらして反応をみる皮膚テストなどがあります。
食物アレルギーの確定診断や、除去していた食べ物が食べられるかどうかを判断するために、アレルギーが疑われる食べ物を実際に食べて反応をみる検査(食物経口負荷試験)もありますが、アナフィラキシーのような重篤な症状が起こる危険性があり、専門の施設で行われます。
食物アレルギーの多くは年齢とともに改善していくことが期待できますが、原因食品や発症年齢、他のアレルギー疾患の有無などによって経過が異なります。
一般的には、鶏卵、牛乳、小麦、大豆アレルギーは改善しやすく、そば、ピーナッツ、ナッツ類、甲殻類、魚アレルギーは改善しにくいといわれています。
食物アレルギーの治療は、出現した症状に対する治療と、原因に対する治療とに分けられます。症状に対する治療は、薬物治療が中心となり、抗ヒスタミン薬やステロイド薬などを使います。原因に対する治療は、必要最小限の除去食療法(アレルギーの原因食品を食材として用いないこと)と栄養指導が基本となります。
ある特定の食べ物を摂取した後に運動をすることにより、アナフィラキシー症状(複数のアレルギー症状)を引き起こす疾患です。
原因となる食べ物は小麦が60%、次いで甲殻類が30%で、最近では果物や野菜によるものが増えています。診断が確定すれば、原因となる食べ物を運動前に摂取しない、原因となる食べ物を摂取した場合には、少なくとも2時間は運動を避ける、といった対応が必要になります。
生の果物や野菜を食べて15分以内に、くちびるや口の中、のどにチクチクした刺激感、かゆみ、ヒリヒリ感、イガイガ感、つっぱり感などを生じる疾患です。
多くの症状はまもなく治まりますが、さらに強い症状を引き起こすこともあります。原因となる果物や野菜は、花粉と交差抗原性(アレルギーの原因となる物質が共通して含まれていること)があることが知られており、口腔アレルギー症候群の患者さんの多くが花粉症を有しています。
生の果物や野菜の摂取を避けることが基本ですが、加熱調理した野菜、加熱加工した果物や缶詰の果物、市販のジュース(殺菌のため加熱されている)などでは症状が出ないことが多いです。
ゴムの成分である天然ゴムの木の樹液(ラテックス)に対するアレルギーがあると、ゴム製品に触れることで、かゆみやじんま疹、時にはアナフィラキシーショックを起こすことがあります。
ラテックスは、果物や野菜と交差抗原性があり、ラテックスアレルギーの患者様では、果物や野菜に対するアレルギー反応を引き起こすことがあります。
原因となる食べ物には、バナナ、アボガド、キウイ、クリ、トマト、ジャガイモなどがあり、ラテックス・フルーツ症候群の患者様では、天然ゴム製品との接触を避けるだけでなく、アレルギー症状を引き起こす可能性のある食べ物の除去が必要になります。
アナフィラキシーとは、複数の臓器にアレルギー反応が急激に出現した状態のことです。そして、アナフィラキシーに血圧低下や意識障害を伴う場合をアナフィラキシーショックと呼びます。
次の3つのうち、いずれかに当てはまる場合は、アナフィラキシーの可能性が高いとされています。
アナフィラキシーの治療は症状の重症度によって異なります。
軽い皮膚や粘膜の症状には抗ヒスタミン薬、呼吸器の症状には気管支拡張薬、症状が重くなってくるとステロイド薬などを使います。
さらに、ショック症状や呼吸器の強い症状があらわれた場合には、アドレナリン自己注射液(エピペン)を太もも前外側の筋肉内に注射します。
これらの治療は、症状を一時的にやわらげる応急処置ですので、すぐに病院を受診して診察をうける必要があります。
眠っている間に呼吸が止まる病気で、体に取り込まれる酸素の量が少なくなり、さまざまな臓器に障害を起こします。Sleep Apnea Syndromeの頭文字をとって、「SAS(サス)」とも呼ばれています。
無呼吸とは、呼吸が10秒以上止まっている状態で、これが7時間の睡眠中に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上あると睡眠時無呼吸症候群となります。
太った男性がかかる病気というイメージがあるかもしれませんが、太っていなくても、やせていても、女性でもかかる病気です。
寝ている間 | 起きたとき | 起きているとき |
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SASには閉塞性睡眠時無呼吸と中枢性睡眠時無呼吸の2つのタイプがあります。
閉塞性睡眠時無呼吸は、空気の通り道である上気道のスペースが狭くなり、呼吸が止まってしまうタイプで、SAS患者さんのほとんどが該当します。
中枢性睡眠時無呼吸は、脳から呼吸指令が出なくなる呼吸中枢の異常で、心臓の機能が低下した方などにみられます。SASの中でもこのタイプは数%程度です。
SASには、さまざまな生活習慣病が合併します。
昼間の眠気があったり、SASに特徴的ないびきなどがありSASが疑われる患者さんには、睡眠中の状態を調べる検査を行います。
当院ではご自宅で普段どおりに寝ながら検査を受けていただける体制をとっていますので、仕事や日常生活に支障を来さずに検査を受けることができます。
また入院をしていただく必要がありませんので、より安価な費用で検査を受けていただけます。
まずは無呼吸の有無を確認するため、簡易の検査を行います。 当院ではパルスオキシメーターという腕時計程度の機械を装着していただき、指先にクリップタイプのセンサーをつけて、睡眠中の体の中の酸素の量(酸素飽和度)と脈拍数を調べる検査を行っています。
酸素飽和度の低下や、脈拍数の上昇の程度や回数などにより、無呼吸があると判断された場合は確定診断のための精密検査を行います。 簡易検査にかかる費用は、自己負担3割の方で約300円です。
睡眠と呼吸の「質」を調べる検査で、終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査と呼ばれます。脳波、眼電図、筋電図、口と鼻の空気の流れ、胸部・腹部の呼吸運動、心電図、酸素飽和度、睡眠時の姿勢などを調べます。これらの項目を調べるために、体にたくさんのセンサーをつけますが、痛みを伴う検査ではありません。検査員がご希望日の20時頃にご自宅におうかがいし、センサーを装着させていただきます。
おやすみになられる時間は、ご自身のタイミングで構いません。翌朝、検査員が機械の回収におうかがいし、およそ1週間後に検査結果をご報告させていただきます。精密検査にかかる費用は、自己負担3割の方で約10,000円です。
閉塞性睡眠時無呼吸に対する治療として、もっとも普及している治療法です。寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて、気道の閉塞を防ぐというものです。
下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで上気道を広くし、いびきや無呼吸を起こりにくくする治療法です。比較的軽症の閉塞性睡眠時無呼吸には効果がみられやすいものの、重症の患者さんには治療効果が不十分な場合もあります。
SASの原因がアデノイドや扁桃肥大などの場合は、摘出手術が有効なことがあります。 軟口蓋(のどちんこ)を切除する方法もありますが、治療効果が不十分であったり、数年後にSASが再発することがあります。
また、海外では上あごや下あごを広げる手術も行われていますが、日本ではあまり行われていません。
骨粗しょう症とは、骨の量が減少したり、骨の質が悪くなって骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。
初期段階ではほとんど自覚症状がありませんが、進行にともなって腰が曲がったり、背中が湾曲したり、背中や腰の痛みを感じるようになります。
また、ちょっとしたことで脚の付け根の骨(大腿骨頸部)などが折れて身体機能の低下につながることもあります。
カルシウムは骨を作る材料となるため、カルシウムが不足すると骨が弱くなります。
女性ホルモンの1つであるエストロゲンは、骨にカルシウムを蓄える「骨形成」を促すとともに、骨からカルシウムが溶け出す「骨吸収」を抑える働きがあるため、女性は閉経期を迎えると骨粗しょう症が非常に多くなります。
「骨形成」と「骨吸収」は、副甲状腺ホルモン、ビタミンD、カルシトニン、エストロゲンといったカルシウム調節ホルモンなどによってコントロールされています。これらのホルモンのバランスがくずれると、骨の異常が起こりやすくなります。
男性も女性も20歳前後で最大骨量に達し、40歳代半ばくらいまでは一定の骨量を維持できますが、その後は加齢とともに徐々に減りはじめます。骨量の減少スピードを遅らせることはできますが、加齢による骨の老化はさけられません。
タバコはカルシウムの吸収を妨げ、骨密度を減少させます。適度な飲酒は問題ありませんが、飲みすぎは骨粗しょう症を悪化させます。また、運動不足により骨が弱くなったり、転びやすくなったりして、骨折する危険性が高くなります。
ステロイドの長期服用、関節リウマチ、糖尿病、慢性腎臓病(CKD)などにより骨がもろくなることもあり、続発性骨粗しょう症と呼ばれています。
骨粗しょう症の治療は薬物療法が中心になります。いろいろな種類がありますが、以下のようなお薬が主に使われます。
骨吸収を強力に抑えるお薬で、わが国でもっとも多く使われています。1日1回、1週間に1回、1ヶ月に1回服用する飲み薬や、1ヶ月に1回や1年に1回投与する点滴注射薬もあります。
腸からのカルシウムの吸収を増やすはたらきがあります。
女性ホルモンのエストロゲンと似た薬で、骨吸収を抑える作用があります。
骨の基になる物質を強くする力があります。
注射をすることにより、骨粗しょう症による背中や腰の痛みを和らげます。
カルシウム不足の方が長期間服用することにより、骨密度が増加します。
カルシウム不足の方が長期間服用することにより、骨密度が増加します。
破骨細胞による骨吸収を抑えることで、骨量低下などを改善させます。
骨の形成を促進すると同時に骨吸収を抑えることで、骨強度を改善させます。
骨粗しょう症の予防には食事と運動が重要です。
骨の材料となるカルシウムを含めた栄養バランスのとれた食生活と、ウォーキングなどの適度な運動により骨と一緒に筋力とバランス力をアップすることが骨粗しょう症の予防につながります。
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に生息しているらせんの形をした細菌で、胃炎や胃潰瘍などの胃の病気に深くかかわっています。ピロリ菌の感染経路はまだはっきりとわかっていませんが、口を介した感染(経口感染)が主な経路と考えられています。
感染率は衛生環境と関連しており、50歳以上の日本人の70~80%以上が感染しているといわれていますが、若い世代の感染率は急速に低下しています。
ピロリ菌に感染すると胃に炎症が起こり、この状態が長く続くと、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎(胃粘膜の胃酸などを分泌する組織が消失した状態)を引き起こし、その一部は胃がんに進展していきます。
空腹時痛、胸やけや吐き気、胃もたれや食後の腹痛、食欲不振などが続くとき、ピロリ菌の除菌が有効な場合があります。また、ピロリ菌を除菌することにより、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発を抑えたり、新しい胃がんが発生する確率を減らせる可能性があります。
ピロリ菌の検査には、内視鏡により採取した胃の組織を用いる方法と、内視鏡を使わない方法(尿素呼気試験、抗体測定、便中抗原測定)があります。
ピロリ菌がいる場合には、胃酸の分泌を抑えるお薬と2種類の抗菌薬を7日間服用していただきます。その後4週間以上あけてピロリ菌の検査を行い、ピロリ菌がいなければ除菌成功です。ピロリ菌がいる場合には、お薬の一部を変更してもう1度除菌療法を行い、4週間以上あけてピロリ菌の検査を行います。
1回目の除菌療法の成功率は約80%で、1回目と2回目の除菌療法を合わせた除菌率は95%を超えるといわれています。
除菌療法の副作用には以下のようなものがあります。
便がゆるくなったり、下痢を起こすことがあります。
食べ物の味をおかしいと感じたり、にが味や金属のような味を感じたりすることがあります。
AST(GOT)やALT(GPT)といった肝臓の機能を示す検査値が変動することがあります。
発疹やかゆみなどのアレルギー症状が出ることがあります。
「逆流性食道炎」は胃酸の逆流によって引き起こされる病気です。胃酸は酸性度が強いため、胃から食道への逆流が繰り返し起こると、食道の粘膜にただれや潰瘍が生じ、胸やけや呑酸(のどの辺りや口の中が酸っぱい感じがする)といった不快な症状が起こります。
胃酸の逆流があり、胸やけなどの症状があるにもかかわらず、食道の粘膜にただれや潰瘍がない場合は「非びらん性胃食道逆流症」と呼ばれます。
食べ過ぎ、タンパク質や脂肪の多い食事、加齢、肥満などにより、胃から食道への逆流を防いでいる下部食道括約筋による締め付け機能の低下や、胃酸が増えすぎることが原因になります。
胸やけや呑酸のほか、胸の痛み、咳、のどの違和感・声がれ、おなかの張り、胃もたれ、げっぷ、胃の痛みなどがあらわれることがあります。
胃酸の分泌を抑えるお薬による治療が中心になります。
胃酸を分泌する仕組みの最終段階であるプロトンポンプに結合することで、その働きを抑えます。症状があるときに使われますが、再発を繰り返す場合には薬を飲み続けてもらうこともあります。
胃酸を分泌させる働きのあるヒスタミンという物質が受容体に結合するのを防ぐお薬です。
その他、食道の粘膜を保護するお薬や消化管の運動機能を改善するお薬などを使うこともあります。
また、脂肪分やタンパク質の多い食事を取り過ぎないようにすることや、アルコールやコーヒーを減らす、禁煙に取り組む、といった生活習慣の改善も大切です。