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2015年3月27日

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)

 睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、空気の通り道である気道の閉塞などが原因で睡眠中に何度も呼吸が止まった状態(無呼吸)や止まりかける状態(低呼吸)が繰り返される病気です。次のような症状がある方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。


①大きないびきをかく
②日中とても眠い
③起床時の頭痛やだるさがある
④睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことがある
④肥満や糖尿病、高血圧である

SASは日中の眠気のために居眠り運転などによる交通事故の原因となるだけでなく、繰り返す低酸素血症のために高血圧、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病など命にかかわる合併症を引き起こすことが知られています。

SASの確定診断には、脳波、心電図、胸部・腹部の呼吸運動、口と鼻の空気の流れ、酸素飽和度などを調べる終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査が必要になりますが、当院ではご自宅で普段どおりに寝ながら検査を受けていただく体制をとっており検査入院の必要はありません。

SASの治療はCPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)が中心になります。CPAP療法は一定圧を加えた空気を鼻から送り込むことによって気道の閉塞を取り除き、睡眠中の無呼吸を防ぐ治療法でほとんどすべての患者さんに有効です。治療をすることで日中の眠気や倦怠感などの症状が改善するだけでなく、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などの合併症を予防したり改善させることも可能です。CPAP療法は終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査で一定の基準を満たしていれば健康保険が適用されます。

検査や治療の詳細につきましてはお気軽にお問い合わせください。