2015年3月20日
アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与することで体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法をアレルゲン免疫療法(減感作療法)といいます。
シダトレンは2014年10月に発売された国内初のスギ花粉舌下液で、舌の下に滴下することでアレルギー症状を治療するアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)薬です。注射で治療する皮下免疫療法と違って、注射の痛みがない、自宅で服用できるといったメリットがあります。
検査でスギ花粉症と診断された12歳以上の患者さんが治療を受けることができますが、すぐに効果が出るお薬ではなく、3~5年といった長期間にわたり治療を継続する必要があります。
シダトレンで期待できる効果としては、①くしゃみ、鼻水、鼻づまりの改善、②涙目、目のかゆみの改善、③アレルギー治療薬の減量、④QOL(生活の質)の改善などがあげられます。
スギ花粉の飛散時期には新たに治療を始めることができないため、5月中旬以降の治療開始になりますが、スギ花粉症でお悩みの方は治療選択肢の一つとしてお考えください。
スギ花粉症に対するシダトレンによる舌下免疫療法の詳細につきましては当院のホームページもご参照ください。