2020年4月1日

オンライン診療（テレビ電話）による禁煙治療

2020年4月より、対面診療にオンライン診療（テレビ電話）を組み合わせた禁煙治療を受けていただくことができるようになりました。標準的な禁煙治療のスケジュールでは、12週間にわたり計5回の診察を行いますが、2～4回目の診察をオンラインで受診していただくことができます。

初回の診察は対面診療により治療法の説明を行い、ニコチン依存度、喫煙の状況、禁煙の関心度などを確認します。また、呼気一酸化炭素（CO）濃度の測定などを行って禁煙開始日を決定し、治療のための禁煙補助薬を処方します。禁煙補助薬には、ニコチンを含まない飲み薬であるチャンピックスと、ニコチンを皮膚から吸収させる貼り薬であるニコチネルTTSの2種類があり、いずれかのお薬を選択します。

2回目、3回目、4回目の治療は、初回からそれぞれ2週間後、4週間後、8週間後となり、禁煙状況の確認、禁煙を継続するためのアドバイス、禁煙補助薬の効果や副作用、離脱症状の確認などを行います。この2回目～4回目の治療について、対面診療かオンライン診療かを選択していただくことになります。5回目の診察が最終回となりますが、対面診療により禁煙状況の最終確認を行います。

禁煙治療において大切なことは、治療を途中で中断しないことです。5回の診察をすべて受けた方と、診察を途中で中断した方の禁煙成功率を比べると、すべての診察を受けた方では約50%が禁煙を続けられているのに対し、初回の診察で治療を中断してしまった方で禁煙を続けられているのはわずか4.7%であったとの調査もあります。オンライン診療を組み合わせた禁煙治療を受けていただくことで12週間の禁煙治療が継続しやすくなり、最終的な禁煙成功率を高めることが期待できます。当院での禁煙治療をご希望